2024年に紙幣のデザインが変わる?人物や絵柄の決め方は何?
また紙幣のデザインが変わるのか?今の紙幣に慣れていたのに全然形が変わる。
1万円札渋沢栄一、五千円札津田梅子、一千円札北里柴三郎とあまりなじみのない人ばかり、今の紙幣の方が良かったのにー
- 1、紙幣はなぜ変えるのか
- 2、人物の選定の仕方
- 3、図柄の選定の仕方
- 宇治平等院の鳳凰堂の鳳凰像
- 「燕子花図(かきつばたず)」(尾形光琳作)
- 「源氏物語絵巻」と「紫式部日記絵巻」
- 富士山と桜
- 4、まとめ
1、紙幣はなぜ変えるのか
・偽造防止のために定期的な入れ替えを行ってます
前回、2004年に紙幣の刷新が行われました。
だいたい20年で1回のペースで行われるそうです。
毎回、時代の最先端の技術を屈指しながら偽造防止策を施してきました
今回は・・・
(1)新たな偽造防止対策等
・高精細すき入れ
現行の「すき入れ」に加えて、新たに高精細なすき入れ模様を導入
・最先端技術を用いたホログラム
一万円券及び五千円券にはストライプタイプのホログラムを新たに導入 ※1
千円券にはパッチタイプのホログラムを新たに導入 ※1
※1 肖像の3D画像が回転する最先端のホログラム。銀行券への採用は世界初。
また、記番号について、現行の最大9桁から10桁への変更を予定しています。
(2)ユニバーサルデザイン(券種間の識別性向上等)
・指の感触により識別できるマークの形状変更及び券種毎の配置変更
・額面数字の大型化(表・裏)
・「ホログラム」及び「すき入れ」位置を券種毎に変更
などを予定しています。
出典:財務省から
なんかすごいですね。さすが日本の技術は世界一です
・紙幣の入れ替えで経済活性化
紙幣を入れ替えることによって、今までのシステムではお札は使えなくなるので、システムの再導入につながる狙いもされています
・キャッシュレスの狙いもあるのか
新システムに変えることにより、自販機、ATM、券売機、レジなど様々な機械が変更することを余儀なくされます。
そのため、小売業や個人店などコストもかかることでキャッシュレスの波が訪れるのではないかと予想しています
いよいよ暗号通貨の波が来るのではないか〜
2、人物の選定の仕方
・人物の選定基準は
- 日本国民が世界に誇れる人物
- 一般的によく知られている人物
- 偽造防止の面から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物
この選定基準で選ばれることになるのです
今回は、1万円札渋沢栄一 5千円札津田梅子 1千円札北里柴三郎
順番に見ていきましょう
・1万円札
1840年生まれ埼玉県出身
江戸時代は武士として活躍して、明治に入り大蔵省に入り、官僚になります
そして、第一国立銀行(みずほ銀行)や東京証券取引所など多種多様の企業。その数500以上の設立に関わりをしたことで『日本資本主義の父』とも言われています
・5千円札
津田梅子
1864年生まれ東京都出身
『日本の教育者』とも呼ばれており、日本における女子教育の先駆者と評価されている。
女子英学塾(津田塾大学)を設立され、日本の代表的な教育者になっております
・1千円札
1853年生まれ熊本県出身
伝染病の研究をされており、ペスト菌を発見して破傷風の治療法を開発するなど感染症医学に大いに貢献しました。『日本の細菌学の父』と呼ばれております
そのため、研究所として今の東京医科大学医学研究所を設立し、自ら北里大学北里研究所病院を作りました。
そして、今日に続く日本医師会の初代会長を務め、運営に当たりました
3、図柄の選定の仕方
・図柄はどのように選ばれるか見ていきましょう
現行の紙幣を参照にします
1万円札
宇治平等院の鳳凰堂の鳳凰像
最高券面額として、品格のある紙幣にふさわしいものとして、瑞鳥(ずいちょう)であり、旧1万円券の裏面でも図案化されていた鳳凰を採用したものです。
5千円札
「燕子花図(かきつばたず)」(尾形光琳作)
表面の肖像が女性であることから、動物や建造物よりも花をあしらうのが適当と考え、国宝級の美術品で花をモチーフにしたものから採用したものです。
2千円札
「源氏物語絵巻」と「紫式部日記絵巻」
源氏物語が、今からおよそ千年前の平安時代中期、紫式部により書かれた、我が国が世界に誇るべき文学作品であることから、採用したものです。
左側には「源氏物語絵巻」の「鈴虫」の絵と詞書を重ねたものが、右側には「紫式部日記絵巻」の紫式部の絵を素材としています。
なお、「鈴虫」の詞書については、絵の場面とは異なりますが、「鈴虫」の冒頭にあたり、「すずむし」の文字がみられ、また、文字の美しさという点で評価が高いことなどから採用したものです。「源氏物語絵巻」の「鈴虫」の絵と詞書及び「紫式部日記絵巻」に描かれている紫式部の絵は、いずれも東京都世田谷区の五島美術館が所蔵しています。
1千円札
富士山と桜
1万円券、5千円券のテーマ(鳥・花)とのバランスを考え、風景を選択することとし、国民にも馴染みがあると思われる富士山と桜を採用したものです。
富士山については、本栖湖近くの山の上から、岡田紅陽氏(1895年~1972年)が撮影した写真をベースにしています。
このような選定をされているんです。
要は、日本国民が広く知っていることが一番重要視されているんですね
・新紙幣のデザインの裏の図柄は
一万円札
東京駅(丸の内駅舎)
5千円札
フジ(藤)
1千円札
今回の紙幣の図柄は独特で今までと違いますね
4、まとめ
今回の紙幣の刷新は、偽造防止により20年おきに変わることになっているみたいです。元号が変わったからお札も変えることではなかったようです。
それにしても、世の中はキャッシュレス社会になりつつある中でこんな大胆な行動を起こしたのも不思議に感じてしまう。
多分、政府として、これを機に小売店や小企業などは、システムの変更にお金がかかるので、キャッシュレスの道に行くと思います。
法定通貨とICカードと暗号資産の組み合わせの世界が訪れることでしょう。
2024年が待ち遠しいですね
最後まで、見て頂きありがとうございます